部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
千奈が、
「私たち、授業、結構、
早く終わるんですけど、
何、したらいいか、わからなくて」
「いつも、2人か?」
「はい、時々、ミヤたちが来て、
5人になる事も、ありますけど」
「2人なら、シュートか、1対1。
ただ何となく打っていては、ダメだ。
前に、ディフェンスを想定しろ。
ミートして、クイック、あるいは、
フェイクから、カット・イン。
さっきのようなシュート練習は、
試合では、使えないぞ」
「はい、わかりました」
「1対1は、ピヴォットを使え。
何回か、ピヴォットして、
自分の動きと、相手の反応を見て、
それから、攻めろ」
「はい」
「5人の時は、……そうだなぁ。
今度、自主練のメニューを
作って来てやる」
2人の顔が、パッと明るくなった。
「ありがとうございます」
その、嬉しそうな顔を見て、
坂井のモチベーションは、マックスになった