部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

三田は、あまり長居しても、
仕事の邪魔になると思い、


  「じゃあ、明日、顔を出してみます」


そう言って、帰ろうとした。

すると、坂井が、


  「おっ、そうだ。
   ちょっと、待ってくれ」


そう言って、奥から、
1冊のノートを持ってきた。


  「これは、ワシなりに考えた、
   あいつらの、プランだ。

   別にこれは、気にせんでいいから、
   好きに、やってくれ。

   まっ、参考になればと、思ってな」


そう言って、三田に、ノートを渡した。


  「ありがとうございます。
   助かります」


三田は、ノートを受け取ると、
後ろから、パラパラと、めくってみた。

コートの絵が、描かれていて、
いろんな動線が、書いてある。

さらに、めくって行き、一番最初のページで
三田の手が止まった。

そこには、佐紀達の性格や特徴が、
書かれていた。


  「坂井さん、これは……」


  「ああ、ワシが、感じた事を、
   書いたんだが、当っているかどうかは
   わからんぞ」


  「いえ、よく、捉えてます」


  「それが、わからなきゃ、
   どう組立てていいかも、
   わからんからな」


  「そうですね。ありがとうございます。
   参考に、させてもらいます」

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