部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

次の日の練習。

校門で佐紀は、皆を集めた。


  「今日は、ちょっとコースを変えて
   走るから、付いて来て」


そう言って佐紀は、走り出した。

皆も、佐紀の後について走り始めたが、
次第に、市街地に入って行った。

歩道が無く、車と対面になったりして、
危なっかしい所もあったりした。


  「サキぃ、ここ、危ないよぉ」


  「ゴメン、もう少しだから」


華子が、ピンときた。


  “もしかして、ここは”



佐紀は、1軒の店の前で止まった。

皆も追いついて、上を見ると、
坂井商店と、書かれていた。


  「ちょっと、ここで、待ってて」


そう言って佐紀は、店の中へ入って行った


  「こんにちは」


  「はいっ」


坂井が出て来て、入り口の佐紀を見て、


  「おぉ、サキか、どうした?今頃。

   新しいコーチもついて、
   もう、ワシには、
   用事なんか、ないだろう?」


佐紀が、入り口に立ったまま、
入って来ないので、坂井は、
佐紀の所へ行った

すると、佐紀の後ろに、皆が立っているのが
見え、坂井は驚いた。


  「おいっ、みんな、どうしたんだ」


すると、佐紀が、


  「今まで、ありがとうございました」


そう言って、頭を下げると、後ろの皆も、


  「ありがとうございました」


と、頭を下げた。

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