部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
学校は、冬休みに入った。
12月29日。
今年最後の練習が、終わった。
そして、1月3日まで、練習は休みになった
その帰り道、友理が、
「サキ、明日も、走るんやろ?」
「うん、走るよ」
「なら、一緒に、走らへん?」
すると、梨沙が、
「おっとぉ、ユリから、
信じられない言葉が」
「ウチは、生まれ変わったんや。
新しい、“ユリさん”やで」
「でも、普段言ってることは、
あまり、変わってないような……」
「しんどい事は、好きやないねん。
けど、やらなアカンことは、せな」
「そうだね。
じゃあ、一緒に、走ろっ」
「うん。また、連絡してや」
「うん、わかった」
「じゃあ、私も、一緒に、走りますわ」
「私も」
「私も」
結局、2年生全員、一緒に走る事になった
最後に、梨沙が一言。
「これが、“ユリから出た”ってのが、
凄いじゃん」