部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
1月1日、午後。
恒例の、初詣である。
今年は、2年生全員で、
お参りすることになった。
佐紀達の所へ、雅美と桃子が来た。
「あけましておめでとう」
「おめでと」
「おめでとうさん」
「あけおめ、からのぉ、ことよろ」
「おめでとにゃん」
「モモ、なに、それ」
「ちょっと、マイ・ブームにゃん」
佐紀は、桃子のそれには、
触らないようにして、あたりを見回し、
「華子たち、遅いなあ。
もう来ても、いいんだけど」
「華子たちは、着物やから、
すぐ、わかんねん。
首に、あの、ホワホワしたやつ、
巻いてんから」
と、友理が、桃子に説明した。
すると、佐紀の後ろから、声がした。
「おめでとう」
「わっ、びっくりしたぁ。
あれっ、華子、着物じゃないんだ」
華子たちは、今年は、洋服で来ていた。
「ええ、着物じゃ、走れませんもの」
「走るって、何?」
「なっ、何でもありませんわ。
さあ、お参りに行きましょうか」
佐紀たちは、横1列に並んで、拝殿に立った
「二礼、二拍、一礼が、
正式なお参りの仕方ですわ。
今年は、キチンとお願いしましょう」
佐紀たちは、その儀礼に則って、
お参りをした。