部活~ウチらバスケ部~高校編      ファイナル

日曜日、佐紀は、祐太を
体育館の裏に、呼び出した。


  「何だい?今頃」


そう言いながら、祐太は、歩いて来た。


  「ストップ」


佐紀は、手を上げて、2mくらい前で、
祐太を止めた。


  「それ以上、来ないで」


  「何なんだよ、これ」


  「話があるの」


佐紀は、祐太の足元を、見ていた。


  「電話じゃなく、直接言わなきゃ、
   ダメだと思って……」


  「だから、何だよ」


祐太は、佐紀の態度に、少しイラついていた

佐紀は、なかなか話を、切り出せなかった。

しばらく、沈黙が続く。

佐紀の笑顔しか知らない祐太は、
佐紀の思いつめた表情に、
不安を抱いていた


ようやく佐紀が、口を開いた。


  「私ね、付き合うの、
   しばらく、やめようと思う」


佐紀の顔から、
ある程度想像はついていたが
改めて言われると、やはり、ショックだった


  「どうして?」


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