部活~ウチらバスケ部~高校編 ファイナル
学年末テストも終わり、三者面談の日。
各クラスでは、次々と名前が呼ばれ、
親と一緒に、教室に入って行った。
すぐに終わる者もいれば、
長くかかる者もいた。
高校2年生で、将来を決めろというのも、
乱暴な話である。
しかし、ある程度の方向付けは、
しておかないと、指導のしようがない。
だから今回は、本人の希望を聞いたり、
今までの成績から推測される、
選択肢を提示するに、とどまっていた。
甲陽高校は、県下でも有数の進学校であり
大学や専門学校への進学率は、
90%を超えていた。
先の事を特に決めていない、佐紀や華子は
とりあえず、進学という事にしておいた。
そして、友理の番になった。