年上な彼女
校門に佐野くんがみえる


すこし小走りではしる


「はやいね!」


「掃除なかったんです」


前みたいにツンケン
してなくてすこし優しくなった


佐野にどきどきする


なにもいわずに握られる手


熱が伝わってくる


「どこいく〜?」

「先輩がいきたいとこでいいよ」



「じゃあ私買いたいものあるからそこでいい?」

「うん」

まだすこしぎこちないなけど
またそれがいいかんじ


ふたりで街をあるいてる
だけでキラキラ光ってみえて

あかるくなった
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