年上な彼女
「あ、電車に傘わすれたああ」

「入りますか?」



黒くてすこし大きめの傘を
ひろげて私のほうに傾けてくれた


「ありがとう!助かります!」


すこし恥ずかしい久しぶりの
相合傘。

あんまり背の高くない

佐野くんのもつ傘は

私と近い。

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