年上な彼女
タオルを渡して

謝る


「いいよ。俺がしたくてしたんだし。」


濡れてる所をふきながら


そういった。


「これ、まだちょっと借ります。」

「あ、うん。」

校舎に入っていく濡れた佐野くんの

背中をみつめながら

私も校舎に入った。


どうしよう。


多分、好き。

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