僕等は野良猫



30分くらい


待っただろうか



建物の扉が


やっと開いた



中から‥


悲しい顔の


庵が出てきた



「庵っ!!」


「え…」



庵は僕の声に


空を見上げた



「違うよ!!下っ!僕は下!!」


「‥下?」



庵は眉間に


しわを寄せながら


下をみた



そして


僕とガッツリ目があった



「………………浬音?」
< 10 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop