僕等は野良猫




「比奈。どうやって出るつもりだ?」


「それはお前の役割だろ?」


「俺?」



比奈は


大きな溜め息をついた



「情報屋だろ?抜け道くらい探せよ」


「‥そういうことか」



庵はグルッと


周りを見回した



「チッ。探してなかったのかよ」



比奈は


ブツブツ言いながら


庵を見ていた



「あった」

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