僕等は野良猫




「比奈」


「あ?」


「なぜ助ける?」



庵は


比奈の腕を掴んだ



「…あ?助けなくていいのか?」


「‥それは困る」


「じゃあ黙って歩け。俺も命かけてんだからな」



比奈は掴まれた腕を


振り払った



「…わかった」



また僕等は


歩き始めた



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