僕等は野良猫



トントン


扉をノックする音が


僕等の


耳に入った



「はい」


「庵ちゃん、隠れてるだけってのも退屈でしょ?よかったら、コレ食べて?」



アスカさんは


庵に


美味しそうな


匂いがする器を渡した



「アスカさん‥」


「庵ちゃんは、コーンスープ好きでしょ?ネコちゃんには、ちょっと温かいミルクね」



アスカさんは


ニコッと微笑みながら


床に置いてくれた



「ありがとうございます、アスカさん」


「ふふっ、いいわよ」


「にゃーん」


「あらあら、お礼かしら?どういたしましてー」



アスカさんは


優しく僕の頭を


撫でてくれた



「それじゃ、比奈ちゃんくるかもしれないから。来たらまた来るわ」



アスカさんは


部屋から出て行った

< 110 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop