僕等は野良猫



「叩き潰すって…、どうやるんだよ。今の俺達じゃ確実にやられる」


「だろうな。俺、庵、アスカさんの3人じゃ無理だ。だからさ…」



比奈は


ニヤッと笑う



「こんな時こそ‥、元黒猫の情報屋の始動だ」


「‥は?」


「黒猫の中で『裏切りの情報屋』は、憎い存在のはずだろ」


「……だろうね」


「例え今のお前が『優しい情報屋』だとしても……、黒猫の奴等には関係ない。なら…いっそのこと、それを利用しようぜ?」



比奈の言葉に


庵は


目を見開いた



そして


アスカさんの顔が


険しくなる

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