僕等は野良猫



「浬音」


「なに?庵」


「雫さんってな、本当は柏のこと………大好きなんだぜ‥」



庵は


ニッと笑う



さすが情報屋‥



「…どっから仕入れるの?そういう情報‥」


「ん?まぁ‥アスカさんとか?」


「えっ!?」



まさかの


アスカさん登場!?



「アスカさんは、意外に色々知ってるんだ。恋愛系は特に」



アスカさんって


医療系以外も


凄いんだね



「…庵は‥、好きな人って……いるの?」


「俺?いないよ。今も昔も、俺にとっては……情報が恋人みたいなもんだからな」


「そうなんだ‥」


「浬音は?やっぱり玖音?」


「……違うよ」



僕の答えに


庵は目を見開いた



「…意外なんだけど」


「……玖音には、リオンがいるから。僕が言っちゃダメだと思う」


「…そっか」



庵は


僕の頭を


ゆっくりと撫でた

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