僕等は野良猫
「…クソ餓鬼がぁっ!!」
比奈の顔が
素晴らしいくらいに
般若です…‥
「落ち着け‥比奈。ガキにキレたら最期だ」
「チッ」
「で……、なんで呼んだんだよ」
比奈は
溜め息をつきながら
鎖南に瞳を向けた
「さっきハッキングしてたら、龍雅大悟から……」
鎖南は
僕を庵に渡した
パソコンをイジリながら
画面を軽く叩いた
「メッセージがきた」
庵は
画面に近づき
内容を読み始めた
「…『堂々とハッキングするとはいい度胸だな。君からのメッセージは読ませてもらった。私に兄を裏切れという事か?そんな話、聞けるわけないだろ?』」
どんな内容を
送ったんだろ‥
「…『…と、言いたいところだが。兄のやり方には納得がいかない。私はあの時の償いをしなくてはならい。だから君に手を貸そう。私の目的を果たすにも…、都合がいいからな』」
え…これって……
「協力してくれるって…ことでいいのか?」
「そーだよ。だから今から、色々決めようと思って、庵に来てもらったんだ」
「とりあえず。ここに龍雅大悟をここに呼ぶ。まぁ、裏切りはしないだろうから、来させろ」
比奈は
鎖南に目配せをした
「…はいはい。庵も、それでいい?」
「あぁ」