僕等は野良猫
鎖南は
キーボードを叩く
画面に
表示されていた文字が消え
犬?みたいなのが
手紙をくわえて
走り出した
「送信完了」
「柏には後から言うか。…‥これでとりあえずは、デカい計画がたてれそうだな」
「そーだね。この人の権力って、結構凄いからね。いい駒が手に入ったんじゃない?」
鎖南は
だいクンの写真を
手にしていた
「…駒っていうな、鎖南」
「庵って、甘いよね。あの人からしても、僕らは駒だと思うけど」
「そうだな。龍雅大悟も、なんか企んでるみたいだからな」
比奈は
背伸びをする
「あー、疲れる。俺は柏に言ってくるから、とりあえず鎖南。少し休めよ」
「分かってるし」
鎖南はまた
フンッとそっぽを向いた
比奈は
ダルそうに手を振りながら
部屋から出て行った
「さーて、出てってくれる?僕、少し寝るから」
「え、あ…わかった」
僕等は
部屋から追い出された