僕等は野良猫
だいクンが
雫さんに近づいた
「やるじゃん、アンタ」
「これでも、喧嘩大好き人間だからね」
「そんな気がしてたよ。さすが不良校理事長様だな」
「お嬢さんのご指導のおかげですよ」
ニコッと笑う
だいクンに
雫さんの口角が上がる
「女王様って、言ってくれる?」
「ははっ、いい性格してるね。女王様?」
雫さんの手をとり
手の甲に
だいクンは
口付けをした
ざわつく周りなど
気にする様子もなく
雫さんは言う
「悪くないな」
ニヤッと
雫さんは笑った