僕等は野良猫
「よー聞きや?」
柏はそう言うと
少しだけ…
脚を開いて立った
「侮辱・文句・裏切り…‥上等だ。ただ、覚えとけよ?」
柏の声は低く
身体中の血が
逆流しているかのように‥
ゾッ…とした
「…男も女も……その命‥俺が消す」
柏の低い声だけが
静かに‥
倉庫に響いた
「こっわーい」
比奈は
笑いながら
そう呟いた
「…うるさいわ、比奈っ」
「楽しくなりそうだし、別によくね?」
比奈は
ニヤッと笑った