僕等は野良猫
「ちょっとー!!!」
また
雫さんが
声を上げた
「どないしたんやー?雫ちゃーん」
「そいつ、アタシ、名前知らないんだけど?」
「あ?俺、お姉さんに言ってなかったか?」
「覚えがない!!」
雫さんは
キッパリと
言い切った
比奈は
溜め息をつきつつ
一方前に出た
「比奈だ。俺に関しては変な詮索はしないでくれると助かるかなー」
「ふーーん…。したらぁ?」
「噛みつくぞ?」
雫さんと比奈は
お互いに
わるーい顔で
ニヤケている…
「…キモいぞ、比奈」
「あ?うっせぇよ、雑魚庵」
庵の眉毛が…
微かに動いた