僕等は野良猫
「どないしたん?お二人さん。えらい疲れとるなぁ」
「…柏」
「別に疲れては…‥、ちょっと疲れてるかも…」
「なんやそれ」
柏は
庵の言葉に
苦笑いしながら
雫さん達の方を向いた
「雫ちゃんは、あんなんやけど優しい人なんよ?ちょっと我が儘やけど」
「雫さんって、前からあんな感じ?」
「雫ちゃんも、訳ありやからなぁ…。前はもう少し、可愛げあったんよ」
柏は少しだけ
悲しそうな
顔をしていた‥
でも直ぐに
その顔は消え
ある人を指さした
「あのお姉さん、なにしとるん?」
そこにいたのは
アスカさんだった