僕等は野良猫




「「……さぁ?」」


「お前等のつれやろっ!?」


「…連れだけど、アスカさんがここに来る理由は多分、比奈だからな」


「…また比奈かぁ」



柏は


大きな溜め息をついた



「で、お姉さんは比奈の為に掃除しとるんかぁ?」


「「……さぁ?」」


「…聞いた俺が悪かった‥」



柏はゆっくり


アスカさんに


近づいた



「あの~」


「はぁい?」


「えー…、お姉さん、何してるんですか?」



アスカさんは


苦笑いした



「ごめんなさい、ちょっと汚れが気になって‥」


「え、いやぁ。助かりますんで、別にええんですけど‥」


「一応、だいたいは終わったので」



アスカさんは


ニコッと笑った



「私は浅井(アサイ)アスカ。庵ちゃんと比奈ちゃんとはちょっとした知り合いなんです」


「あ、柏いいます」


「知ってますよ。今回は一応、医療の方をお手伝いしますので、よろしくお願いしますねっ」



アスカさんは


頭を下げた



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