僕等は野良猫
「庵。もう、逃げたらアカンで」
柏は
ポンッ‥と
庵の肩を叩いた
「……ごめん」
庵は
ゆっくりと
口を開き始めた
「あの時…、俺には黒猫を裏切る道しか…‥見つけられなかった‥」
「…」
「言い訳にしか、ならないのは……‥分かってる‥。玖音や、昔の幹部。子猫達を……裏切ったこと、後悔してるっ」
庵は
眞那菟の目を見つめた
「俺が…‥、黒猫‥玖音…‥、浬音がっ…大好きだったのは嘘じゃないっ‥」
庵の声は‥
震えていた
「…許してほしいなんてっ、思ってない…‥。俺を恨んでくれて構わない‥だけど‥っ」
と、
庵が言ったとき
眞那菟が
声を上げた