僕等は野良猫

大切な事








次の日



柏の一言から


一夜が明けた




「なぁ、浬音」


「…なに?庵」


「俺に…‥、戦い方を教えてくれないか」



庵…‥



僕は


庵の肩に


飛び乗った



「…猫に頼むのは、どうかと思うんだけど」


「…浬音以外に、頼める奴いないし…」



ダメなんだよ‥


それじゃ…


ダメなんだよ、庵



「…庵。どうして、柏達に言わないの」


「え…」


「仲間だよ。庵の、仲間達なんだよ」


「……」



情報屋のキミなら


分かるはずだよ


彼等の心の広さが



「頼んでみなよ。僕にじゃなくて、周りに」



庵は僕を


地面に降ろした



そして


歩き出す



庵が向かった先には


あの人がいる



「…‥‥柏」



柏は


振り返る


そして…‥


フワッと笑った





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