僕等は野良猫
「なに笑ってんだよ‥」
「いやぁ~。やっと来てくれたなぁと」
「…は?」
「はぁ…。まぁだ、分からんのか」
柏は
苦笑いしながら
庵の頭を
ガシガシっと撫でた
「で、なんか用か?」
「‥あぁ。戦い方、教えてくれないか?」
「ええよっ」
柏は
ニッと笑った
柏は庵に
何かをいい
僕のところに来た
「浬音っ」
「どうしたの、柏」
「お前、庵になんか言ったん?」
「んー?なにも」
柏は
フッと笑った
「大きな一歩やなっ」
僕の頭を
優しく撫でた