僕等は野良猫


庵は僕が考えていることが


分かったらしく


頭を撫でてくれながら


僕に言った



「浬音、安心しろ。次のターゲットは…俺だから」



僕は庵の言葉に


目を見開いた



…嘘だ


なんで庵が‥



「なんで‥」


「さぁな。ただ‥裏切ったら…‥生きては戻れないらしい」



庵は悲しそうに


微笑んだ



まるで…‥


あの日の


僕を見ているようだった‥
< 17 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop