僕等は野良猫
「柏ーーっ!!」
この柏を呼ぶ
よく響く声の正体は
もちろん‥あの人だね
「えらい元気やね、雫ちゃん」
そう、
正体は雫さん
「柏っ!!!なんでアタシを呼ばないんだっ!!」
「………はい?」
「アレだっ!!!!」
柏の側に来た
雫さんは
ビシッと指を指した
その先には……
庵達がいた
「アタシに言えよっ!!!ああいうことは!!!!」
「しゃあないやろ~?雫ちゃーん」
「しょうがなくねぇ!!!!」
興奮気味の
雫さんに柏は
笑いながらなだめていた
「今からアタシにやらせろっ!!!」
「んー、艶に了解とったらええよ」
「無理だからお前に言ってんだよっ!!!!知ってんだろ!?アタシが艶のこと苦手なのっ!!」
「まぁ‥知ってるけど……。今回は艶に任せたんや。だから、な?」
柏は
手を合わせながら
苦笑いしていた