僕等は野良猫
『はっ!!!コレだから元人間は嫌いなんだよっ!!!』
どこからか
いきなりそんな声が
僕の耳に入った
『……ゼロ?』
ルイナ様は
上を見ながら呟いた
僕もつられて
上をみる
そこには…
真っ黒な服を着た人がいた
『何泣いてんだよ、ルイナ』
『な、泣いてないわよっ、ゼロ』
ルイナ様は
慌てて涙を拭った
『‥何しにきたの…‥ゼロ』
『決まってるだろ。元人間の猫を見に来たんだよ』
そう言いと
その人は僕の側に立った
『我が名はゼロ。死をもたらす神だ』
「…死神?」
『まぁ、似たようなモノだ』
ゼロ様は
そう言うと
ジーッと僕をみた
『此処からずっと見ていたが、猫が人間を好きになるとはな‥』
『ちょっと、ゼロ!!』
『……哀れな猫だな。そんな感情など抱かなければ、楽しく猫として生きられただろうに』
ゼロ様は
冷たい目でそう言った