僕等は野良猫
『俺には分からん。ルイナ』
ゼロ様は
そう言うと
ルイナ様を呼んだ
『俺が力を貸してやるよ』
『え…』
『お前がソイツの「時間」を望なら、俺が力を貸してやる』
ゼロ様は
真っ直ぐにルイナ様を
見つめる
『…ゼロ……それって‥』
『神としての「禁忌」を、起こしてやるって言ってんだよ!!』
『き、んき…?』
『……お前が望なら…俺はいつだって、俺という「存在」を捧げよう‥』
ゼロ様はそう言って
姿を消した
ルイナ様は
フと僕をみる
「ルイナ様?」
『…浬音‥。私、なんで思いつかなかったのかしら…』
「なにを‥」
そう言いかけたとき
ルイナ様は
僕を抱きしめた