僕等は野良猫

僕も庵も


その場にいた全員が


唖然とした



「…どういうことかなー雫ちゃーん？」


「言葉通りだ」


「んー。それが皆わかんないんやけど…」



雫さんは


ゆっくりと瞼を開けた



「…珊檎の中に……今回の作戦には向かない奴らがいる」


「…雫ちゃん‥？」


「…調整とか見ていたらな……無駄死にや怪我はさせたくない」



雫さんに


いつもの元気はなく


ただ冷静に


柏に告げていた



「…わかった。珊檎の総長の言うてることやからな、総長が決めたらええよ」


「…わるいな」


「ええよ。でも、部下にはちゃんと言わなアカンよ。雫ちゃん」



雫さんは


静かに頷いた