僕等は野良猫




スズメさんは


またチュンチュンと


鳴いた



「そろそろ行くね、音ちゃん」


「あ、うんっ」


「ちゃんと帰ってきてね」



スズメさんは


それだけ言うと


パサパサと羽を広げ


飛び立っていった



僕は


スズメさんを見送り


また走り出した



「って…‥あんまり行かない方がいいよね」



僕はそう思い


クルッと


後ろを向いた



< 229 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop