僕等は野良猫
『ッガハ‥!!!』
バタンッ!!!と
敵は床に倒れた
庵は息を切らしながら
僕に視線を移した
「何やってんだっ、音!!!」
「僕にしかできない事をやりに来た」
僕がそう言うと
庵は睨んだ
「危ないだろ‥!!」
「…僕だけ……何もしないなんて、嫌だ」
僕はピョンと
庵の肩に
飛び乗った
「…できる事を、やりたいんだ」
「っ!!」
「……僕に、父さんを倒す事はできない…‥。だから……せめて隙をつくくらいは手伝いたいんだ」
僕は庵の頬に
自分の頬を
スリスリと擦り付けた