僕等は野良猫
リオンside
「玖音っ」
僕は玖音の
背後を取っていた敵に
跳び蹴りをくらわせた
「っ。リオン」
「大丈夫?」
「あぁ。なんとかな」
玖音は小さく
笑った
浬音が
大好きだった表情
僕も小さく笑った
「…玖音は僕が護ります」
「は?」
「玖音の背中は、僕が護りますよ………浬音」
僕はそう言うと
玖音の背中に
自分の背中を重ねた
「……なんで、浬音が出てくる」
玖音は
小さく呟く
「ふふっ。玖音には秘密」
「…またか」
僕は微笑む