僕等は野良猫
「ん‥」
僕はゆっくりと
目を開ける
「起きたみたいやなぁ」
…あ、柏だ
僕は柏の上で
眠っていたようだ
「音が寝てる間に、仲間が帰ってきたんや。庵を中心に料理してるんや」
柏は
優しく優しく
僕を撫でた
「そや。音はチョコモチ好きかぁ?」
…え
好きだけど‥
「‥にゃーっ」
「ほな、あげるわ」
柏は小さな綺麗な袋から
チョコモチを
取り出した
…猫にチョコモチ
食べさせていいの!?
僕はチョコモチと
柏を交互にみた