僕等は野良猫
僕はとりあえず、
音の頭を撫でる
「音は‥浬音は、浬音らしくしてください」
「……難しいよね」
「うーん‥。僕もできる事だったら、手伝う」
ニコッと
笑うと
音がスリッと
頬に擦りよった
「ありがとう、リオン」
「ふふっ」
音と話していると
叫び声が響いた
「さっさと手伝えっ!!!!」
叫び声の正体は
比奈だった
「まだ敵はいんだぞっ!!!」
比奈は
あの人と闘いながら
血だらけで
そう叫んでいた