僕等は野良猫
僕は
音に言う
「…忘れてたわけじゃないよ」
「…うん。知ってるよ」
「…じゃあ、行こっか」
「…うん。そうだね」
僕は肩に
音を乗せたまま
あの人に向かって走る
すると、
後ろで庵が
呟いた
「……言い訳だな‥」
そんな呟きは
無視して
今やるべき事を
僕等はまた始めた
「……一緒に帰ろうね‥浬音」
僕はフと
そう呟いていた
だって、
なぜか凄く…‥
胸の奥が、痛いんだ…
リオンend