僕等は野良猫
僕はリオンの
呟きに
聞こえなかったフリをした
リオンは
たぶん何かを
感じたんだ
でも、
僕にもそれが何かは
分からない
だけど一つ
思い当たる事が
あるんだよね
「音っ、比奈のサポートをしてくださいねっ」
「うん」
僕も闘いたい
「にゃうっ」
ガリッ
「っ」
父さんが
小さく声を漏らす
足に噛みついた僕を
比奈と父さんの瞳が
捕らえる
「可愛い猫…だろっ!!!?」
バキッ!!!と
比奈は父さんの
顔を殴った