僕等は野良猫
「なんだ分かんだよ。玖音」
「分かるさ。あの人は、俺の親なんだから」
そう、
どんなに敵になっても
父親である事は
変わりない
この状況で、
父さんが有利な状況で、
闘いから逃げるなど
有り得ない事だ
「あの人を倒せるのは…、もう……俺達しかいないんだぞ。比奈」
「っ」
「無駄にするな。この闘いが、最後のチャンスなんだ」
今回を逃せば‥
父さんは逃亡する
そうなれば、
もう絶望的だ
「…俺もお前も……リオンも庵も…、もう体力はない」
「……」
「…お前が動きやすいように……、俺がサポートをするが…あまり突っ走るな」