僕等は野良猫
避けきれないたびに
溢れる血
どんなに息を合わせても
ナイフを
持たれていると
さすがにキツいな‥
「っ!!!」
「…お前は昔から……強いぞ玖音」
父さんはそう言うと
また笑った
「だがな‥…、それはアレがいた場合だ」
父さんは
ナイフを比奈に向けて
投げた
ブスッ
「あ‥っ!!?」
「比奈!!!」
投げられたナイフは
見事に比奈の脚に
突き刺さった
「…っ!!!」
比奈はガクッと
床に膝をつく