僕等は野良猫
俺は
床に倒れる
衝撃で
一瞬目を閉じてしまった
だが……、
「‥っ?」
全く‥、
銃で撃ち抜かれた痛みが
無かった
だがその理由は
簡単に
わかった
「……」
俺の上に
リオンがいた
赤く流れ落ちる血が
俺の身体を
染めていく
「…っ…」
「リオ‥ン」
俺の声に
リオンが笑った
「…だい、じょう‥ぶ」
「……なんで‥」
リオンは
痛みを堪えながら
また笑う
「……玖音が………危なかっ‥たから…」