僕等は野良猫
「‥玖音……、奇跡は…起きるんだよ‥?」
「は…?なに言ってんだよ‥リオン」
俺は強く
リオンの腕を
握った
「…ふふっ‥…、早く……起きないと…ダメだよ‥」
リオンはグラッと
崩れ落ちた
「リオンっ!!!」
俺は身体を
揺する
息はある、
気を失っただけのようだ‥
「っ」
俺は拳を握り
立ち上がる
そして、
父さんをみる
「……」
「…終わりにしよう、玖音」
「…終わるのは…貴方だ」
俺は
比奈に近づき
いつの間にか抜いていた
父さんが投げたナイフを
比奈から取った