僕等は野良猫
そして、
ナイフを強く握り
俺は父さんに向かって
走り出す
撃たれてもいい‥
俺はそんな風に
思った
だけど何故か
身体が途中で…
動かなくなった
まるで、
誰かに抱きしめられて
いるように…‥
「なんだ?来ないのか、玖音?」
父さんは
ニヤリと笑う
俺は
無理矢理
行こうとするが
それはできなかった
父さんは微笑み
俺を撃とうと
指を動かした
だが……
「っ!?なぜ‥動かない…?」
父さんも‥
動けないようだ……