僕等は野良猫
願い
僕が
目を開けると
暗く深い場所にいた
一瞬
戸惑ったけれど
すぐにわかった
「…ゼロ様‥」
『……強く願えと‥言っただろ。元人間』
ゼロ様の声が
身体中に響いた
ここは、たぶん‥
ゼロ様の中…‥
「僕…死んだの?」
『バーカ。意識を取り込んだだけだ』
ゼロ様がそう言うと
暗い空間に
ゼロ様が現れた
『俺の中だからな‥‥こんな姿では、いたくないが…』
ゼロ様は
ブツブツ言いながら
自分の身体を
ジッと見ていた