僕等は野良猫
叫んだ僕に
ルイナ様が微笑む
『禁忌を犯したとしても……浬音の願いを叶えたかったの』
「なんで‥っ」
『強くなりたいと‥願う貴方の気持ち………私にはよく、分かるから』
僕は徐々に
自分の身体に
違和感を感じ始めた
『行きなさい。貴方の大切な人達の為に』
「っ」
『…後悔なんかするなよ、元人間。貴様の願いを叶えてやったんだからな』
ゼロ様とルイナ様は
ゆっくりと
身体が薄れ始めた
『もしかしたら、転生はできないかもしれないわ‥』
『それでも、お前の大切を護れ』
僕は2人に
手を伸ばした