僕等は野良猫
僕は
貴方の名を呼ぶ
「玖音」
「……浬音‥」
僕は背伸びをし
ポンポンッ‥と
玖音の頭を
優しく叩いた
「…動けないのは‥、お前のせいか?」
「…うーん、それは僕にも分からない」
僕がそう言うと
玖音は
小さく笑った
「…そうか」
「玖音…。リオンが弱ってる‥」
「……俺の責任だ‥」
僕はギュッと
玖音を抱きしめる
「………僕に任せてね…玖音」
僕はスッと
玖音から離れる
たぶん…、
僕が人として
この場所に居る限り
皆、動けないんだと思う
なんとなく、
そう感じたんだけどね