僕等は野良猫





「庵………大好き」



僕は


ニコッと笑う



「っ…、俺だって‥俺だって浬音が好きだよっ!!!」



庵は


涙を浮かべながら


そう叫んだ



僕は凄く‥


嬉しかった



猫だったら、


言えなかった言葉



どんな形であれ‥


キミに言えた



「庵……僕は、今回の闘いで……誰も護れなかった‥。だから…‥僕に護らせて‥」



僕の身体から


溢れ出る光が


強くなった



「く‥‥そ………っ」



父さんは


ドサッ‥と


崩れ落ちた



「…大切な‥大切なキミを、護らせて」








< 345 / 373 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop