僕等は野良猫





「…バカ‥め…っ」


「……まだ、話せるんだ‥」



僕はそう言うと


しゃがみ込み


父さんの身体に


ソッと触れた



「ぐぅ‥っ!?…ガハッ‥」



父さんの口から


大量に


血が溢れ出た



父さんは静かに‥


僕を睨みながら


ゆっくりと


目を閉じた……



「…………」



案外‥、


簡単に終わった



永遠の眠りについた


父さんは


もう二度と…‥


動く事はない



「‥浬音…‥っ」



泣き出しそうな


庵の声が


僕の耳に残る





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