僕等は野良猫
僕は
庵に微笑むと
倒れているリオンに
近寄った
リオン……
「キミは…‥死んじゃダメだよ」
僕は
リオンに顔を
近づける
「……キミは………キミだけの『時間』を……」
リオンの額に
口づけをする
僕の身体にゆっくりと
何かが流れ込む
これは‥、
僕の魂の欠片………
ゆっくりと
リオンから離れる
「…さようなら……リオン‥」
僕がそう言うと
玖音の
鋭い気配を感じた
「大丈夫だよ。リオンは、死なないから」
「っ!!‥よかった…‥」
僕は
安心している玖音に
頷いた