僕等は野良猫
「…僕にはどうにもできないよ、比奈」
比奈に
そう言い僕は
笑った
僕は
周りを見回し
小さく呟く
「リオンは大丈夫だし……もう‥敵もいないし…‥」
拳を握り
庵の方をみる
「……後は………、消えるだけ…‥かな」
「っ、浬音っ!!!」
僕は庵に
ゆっくりと
近づく
「……ふふっ」
泣き出しそうな
庵の頭を
優しく撫でる
「庵。僕、楽しかったよ」
キミといた猫での時間
何よりも、
幸せな時間だった
「笑ってよ、庵」
「っ‥」
キミの
笑った顔がみたい